15 2月

花粉症のメカニズム

  • 2月 15, 2022
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こんにちは!

今回は花粉症についてお伝えしていきます!

そもそも花粉症はどうして起きるのでしょうか?

花粉症とは花粉に対して身体が過剰に反応してしまう状態です。

花粉は身体に入っても特に害はありません。

ところが、身体が体内に侵入した花粉を「敵」と判断した場合、

花粉を排除するため【IgE抗体】という花粉に対抗する物質が作られます。

抗体はアレルギー反応を引き起こす【肥満細胞(マスト細胞)】と結合します。

これが、花粉症の一歩手前の状態です。

※ちなみに…

肥満細胞とは、肥満している人に多いわけではありません!!

アレルギー症状の原因物質を蓄えて、大きく膨らんでいるために名づけられた細胞です。

人によりできない人、出来やすい人がいますが、毎年繰り返して花粉を吸っていたりすると

花粉が身体に入ってくるたびに抗体が増えていきます。

この抗体が一定の量を超えた時に身体の免疫機能が働き、

肥満細胞が神経や血管を刺激する【ヒスタミン】という物質を放出します。

その結果、「目のかゆみ」「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」といった症状が現れます。

例えば鼻の粘膜に付着した花粉を追い出そうとした時、

ヒスタミンの作用により鼻の粘膜の血管が拡がり血液が集中します。

それにより血液が充満するため、粘膜は赤く腫れ上ってしまうのです。

この腫れこそ、いわゆる鼻づまりの原因になってきます。

この「抗体」を蛇口から出る「水」にたとえると、

体内にはこの水を入れる「コップ」があり、

コップの水があふれるように体の許容量を超えてしまうと

花粉症を発症するということになります。

出てくる水の勢い、水を入れるコップの大きさは人によって違うため、

花粉症の人が花粉を吸入したからといって直ぐに症状が起きるわけではありません。

花粉症でお悩みの方でも花粉の飛散の少ない年では、症状が発現しない事もあります。

ではコップから水が溢れ難くなるにはどうしたら良いでしょうか?

コップにはもともと入ってきた水が溢れないように

水を流すための穴が開いてます。

それが身体の免疫システムです。

つまり免疫力を上げ、コップの穴を大きくして水を出易くすることで

花粉症を和らげることにつながるのです。

マスクやメガネなどでコップの中にあまり水を取り入れないことはもちろんですが、

花粉症もほかの病気と同じように、身体の免疫力を整えて正常に作用させることが大切です。

次回は免疫力を上げて

花粉症に負けない身体づくりについてお伝えしていきます!