美タミン通信 6月号
- 6月 02, 2021
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ジメジメ蒸し暑い梅雨のシーズンがやってきました。6月は唯一祝日が一度もない月なので憂鬱なシーズンの1つだと思います。皆さんの中には、この時期になんとなく体調が悪くなったり、実際に心身に様々な症状が出て困っている方がおられることでしょう。今回は健康に楽しく梅雨シーズンを過ごすための体調不良についての対策と元気の出る食事を併せてご紹介します
『気象病』をご存知ですか??
気象病は最近になって認められつつある病名で、気象の変化によって様々な症状が出現したり、体調が崩れる疾患をまとめてこのように呼んでいます。梅雨の時期の体調不良は『気象病』の1つとされています。
主な症状
- 古い傷跡の痛み
- めまい
- 頭痛
- 神経痛
- 気分の落ち込み
- 抑うつ状態
- 気管支喘息
- 関節痛
- 腰痛 など
このような体調不良の原因には、以下のようなプロセスが考えられています(※他にも諸説あり)
1.気圧の変化・・・
いわゆる『五月晴れ』と言われる高気圧の時期から梅雨という低気圧に移行していく時期に、以下の症状が現れます。①内耳のリンパ液のバランスが崩れる・・・耳の奥の内耳という部分にある受容体(感知するもの)が気圧の変化に反応し、内耳にあるリンパ液のバランスを緩やかに崩し続けることで、めまい・頭痛・吐き気などが現れると言われています。
②ヒスタミンが分泌される・・・低気圧の刺激を内耳が感知すると、体内で「ヒスタミン」という物質が分泌されると言われています。「ヒスタミン」の大きな作用として、交感神経を刺激するので、筋肉や関節では血管を収縮させて、気圧の低い場所では血行が悪くなり痛みが出やすくなります。
2.湿度や温度の変化
湿度や温度を体が感知すると脳に伝えられるのですが、梅雨の時期は特有に湿度や温度変化が大きくなります。元々脳には体内環境を一定し維持する機能(ホメオスタシス)があるため、自律神経が湿度や温度変化に対して一定にしようとして、交感神経や副交感神経が優位に働いてしまい不調が出やすくなります。
3.日光の刺激の変化
天気が悪く薄暗い日々が続くと、朝になったことを脳が認識しにくくなります。すると、リラックスモードである副交感神経の優位状態が続くため、体が重く感じられたり、気分が優れないといったことが発生しやすくなるようです。また、長雨で太陽の光を浴びる時間が短くなるとセロトニンが減り食欲が無くなったり気分が沈む状態(軽いうつ症状)が出ることもあります。
交感神経が優位な時の主な症状
- 肩こり
- 関節痛
- 頭痛
- 身体の痛み
副交感神経が優位な時の主な症状
- 体がだるい、重い
- 疲れが取れない
- 眠気が取れない
- 胃腸症状(嘔吐・下痢傾向・便秘・腹痛)
〜〜梅雨の季節を乗り越える対策〜〜
室内環境を整える
最近では、エアコンや除湿機などで快適な環境を作り出すことができます。これらの空調機器を適度に利用し快適な湿度や温度を調整することです。
規則正しい生活を送る
不調になりやすい人は、自律神経やセロトニンのアンバランスに対して体が順応しにくい状態なのです。日中に活動し夜は十分な睡眠をとる、バランスの取れた食生活をする、適度な運動をすることを心がけ、規則正しい生活を送ることで順応しやすい身体の状態を作ることが大切です。
以下のタイプの人は要注意!!
- 体力のない傾向の人
- 平常体温が低めの人
- 運動習慣がない人
- 昼間に出歩く習慣が全くない人
- 夜型生活を続けている人
- 偏食/少食傾向が強い人
体は何とかして高温多湿・時には肌寒いこの時期を乗り越えようと様々な調整をしています。その調整がうまくいかないのが梅雨の時期の不調の正体です。この不調に悩みそうになったら生活習慣の見直しや、適温&適湿度環境下での夜間睡眠時間の確保からまずは実践してみてはいかがでしょうか?