23 9月

美タミン通信 9月号

  • 9月 23, 2020
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こんにちは!これから季節は秋に変わり徐々に過ごしやすくなっていきます。暑さが落ち着くと紫外線ケアも気が緩みがちになりますが、秋も紫外線の影響が強く一年を通して紫外線ケアは重要となります。今回は秋の紫外線についてお伝えします!

秋の紫外線対策

紫外線とは?                 日焼けのイラスト「太陽と女性」 | かわいいフリー素材集 いらすとや

太陽光には、目に見える可視光線目に見えない赤外線紫外線があります。そのうち肌に大きな影響を及ぼす紫外線(ウルトラバイオレット:UVと略されます)には、A・B・Cの3種類があります。

この中で波長が短いUVCは最も人体に有害とされていますが、オゾン層を通過することができないため、地表に達する事はありません。

実際に地表に届くのはUVAUVBで、それぞれ波長の違いにより肌への影響スピードと肌の奥への到達レベルに違いがあり、また人体の影響にも違いがあり、また人体への影響にも違いがあります。

UVA(紫外線A):じわじわ奥まで届く紫外線

地表に届く紫外線のうち約95%を占めています。波長が長いため雲や窓ガラスを通過し、肌の奥の新皮層まで到達してじわじわと肌に影響を与えます。肌に急激な障害を与える作用は弱く赤みや炎症に気付きにくいのですが、肌に蓄積的にダメージを与え、真皮のコラーゲンやエラスチンといった肌のハリや潤いに関する成分を傷つけるため、シワやたるみの原因になります。また、すでにできているメラニン色素を酸化させ肌を黒くさせる効果があります

UVB(紫外線B):表面を強く攻撃する紫外線

地表に届く紫外線のうち約5%にあたります。エネルギーが強いため、肌の表面で吸収され太陽光を浴びて半日ほどで赤く炎症が起きます。数日後に肌が黒くなる色素沈着を引き起こす作用があります。またUVBは波長が短く表皮細胞やDNAを傷つけるなど人体への影響が強い作用を持っています。日焼けだけでなく皮膚がんの原因にもなることがあります。

太陽の位置と紫外線

紫外線は年中ありますが、夏に強く冬には弱まります。北半球に位置する日本では夏至の頃は太陽が最も近づき紫外線がオゾン層を通過する距離が短いため、強い紫外線のまま地表に降り注ぎます。反対に当時の頃は太陽が最も遠ざかり、紫外線がオゾン層を通過する距離が長くなり紫外線は弱まります。しかしUVB夏に比べ冬は1/5まで減るのに対して、UVAは冬でも夏の1/2程度と変動量が少ないことや、秋や冬は太陽が斜め上の位置に変わることなどから、顔全体や目にダイレクトに影響を受けダメージが蓄積されやすくなります。そのため夏だけでなく一年を通して紫外線ケアが必要です。

肌だけじゃない!目にもダメージが・・・

紫外線は肌だけではなく、目にも影響があります。目の中には水晶体と呼ばれるカメラのレンズのような働きをしているものがありますが、この水晶体は紫外線を吸収する働きがあり、長年紫外線を浴び続けると水晶体が濁ってしまい白内障になる原因となります。白内障は加齢や糖尿病だけが原因ではなく、紫外線によっても引き起こされることもわかってきました。また、UVBは波長が短く強いため、眼球の表面にある角膜にも影響があり、目の痛みや異物感、眩しい、涙が止まらない、目を開けるのが難しい、充血などの症状を起こすことがあります。紫外線を浴びた直後に症状はなく、数時間後に角膜の炎症を引き起こします。以上の症状は2、3日で自然治癒することもありますが、自己判断せず医療機関を受診しましょう。日差しが強い夏だけでなく、紫外線の多い春や秋もUVカットサングラスや眼鏡、帽子や日傘を活用して、目を守る事を意識しましょう

UVカットサングラスや眼鏡を選ぶポイント

  1. UVカット機能のあるサングラスや眼鏡の着用・・・紫外線透過率という表示があるものは、その数値が低いほど紫外線をカットする働きがありますので『透過率0.1%以下』などと表示されているものがオススメです。
  2. レンズは目が透けて見える程度の色を選ぶ・・・瞳の色の濃さに比例して瞳孔が開くため、色の濃い色のレンズだと通常よりも瞳孔が開き、多くの紫外線を目の奥に取り込むことになりますそのためレンズの色は目が透けて見える程度が最適日焼けのイラスト「日傘をさす女性」 | かわいいフリー素材集 いらすとやです。濃い色のレンズはUVカット率が高いものを選びましょう。コンタクトレンズを使用している方はUVカット機能があるものを選びましょう。
  3. レンズが大きく目の周りを覆い、目の側面にフィットするもの・・・紫外線は上からだけでなく、地面から反射して目に届くためレンズは大きく隙間を作らないよう側面もフィットするものが理想です。

帽子・日傘を選ぶポイント 

  1. 帽子はハットタイプのUVカット効果があるもの・・・形はハットタイプでつばが7cm以上あると全体をカバーできるためオススメです。麦わら帽子などの編み目が荒いタイプの帽子は、通気性が良く暑い日に選びやすいアイテムですが、紫外線対策の観点からだと通気性が良い分、紫外線も通しやすいためUVカット効果のある編み目が荒くない帽子を選びましょう。
  2. 日傘は裏地が黒いものがオススメ・・・紫外線をカットする効果が高いと言われている、黒や紺などの濃い色は夏の時期は熱を吸収しやすいため、暑さが苦手な方は薄い色で綿や麻タイプの日傘を選ぶと良いでしょう。地表からの照り返しによる紫外線を考慮すると裏地は黒の日傘がオススメです。黒は紫外線を吸収する効果があるため、傘の裏地から跳ね返された紫外線が顔に集まるのを防げます。

UV効果のあるサングラスや眼鏡、帽子、日傘を一度に使用すると、何も使用してない時と比較して目に入る紫外線の量を9割カットすることが出来ます

紫外線によるダメージを受けてしまったら・・・

紫外線を浴びて炎症を起こし肌が赤くなった後や目が充血した時は、肌や粘膜の回復を促す栄養も大切になります。肌の治癒と回復に必要な『亜鉛』、粘膜を強化し正常に保つ作用のある『ビタミンA』、抗酸化作用のある『βカロテン』『ビタミンC』『ビタミンE』、炎症を抑える作用がある『オメガ3脂肪酸』などが欠かせません。

亜鉛・・・肉、卵、切り干し大根、牡蠣、松の実など

ビタミンA・・・鶏レバー、うなぎ、モロヘイヤ、にんじん、小松菜、海苔など

βカロテン・・・ほうれん草、カボチャ、にんじん、ケール、みかんなど

ビタミンC・・・パプリカ、ブロッコリー、キウイフルーツ、柿など

ビタミンE・・・ナッツ類、たらこ、アボカド、植物油、うなぎなど

オメガ3脂肪酸・・・マグロ、サバ、ブリ、イワシ、えごま油、亜麻仁油など

紫外線を浴びると、体内に活性酸素が発生しメラニンの生成を促進させる働きがあるので、抗酸化作用で優秀な『ビタミンA・C・E』(通称ビタミンエースと呼ばれています)を一緒に摂取するとお互いの効果が高くなるそうです!緑黄色野菜を植物油で炒めるなどしてそれぞれの食品を効率よく摂取し、紫外線対策とケアを心がけていきましょう。