1月 美タミン通信
- 1月 16, 2020
- Blog
昨年は多くの患者様にご来院頂きまして誠にありがとうございます。
本年も変わらず、全力で皆様のサポートをさせて頂き最高の笑顔をお届けできるよう努めて参ります。
皆さんにとって「健康」とは?
どんな状態を「健康」と思いますか?
WHO(世界保健機関)憲章では「健康」についてこのように定義されています。
「健康とは病気でないとか弱ってないということでなく、肉体的にも精神的にも、そして社会的にも、全てが満たされた状態にあること」と言われています。
健康について考えた時に、皆さんはどんなことを意識されますか?
今回は私たちの最も身近で大切な食についてのお話です。
食は生きる力
なぜ食べる事が大事なの?
近年注目されている「食育」ですが食育とは様々な経験を通じて、「食」に関する知識とバランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことを言います。食育には食事を通じて
・身体と心の健康を維持できること
・食事の重要性や楽しさを理解すること
・食べ物を自分で選択し食事作りが出来ること
・家族や仲間と一緒に食べる楽しみを味わうこと
・食べ物の生産過程を知り感謝する気持ちを持つこと
などを身に付け生涯にわたって実践し育み続けていき食の知識・経験や食文化などを「次世代に伝える」という役割もあります。
「食べる力」は「生きる力」
私たちは歩いたり歌ったり踊ったり、寝る時も、どんな時もエネルギーが必要になります。
その必要なエネルギーの全ては食べる事で摂取され、また身体の筋肉や臓器、骨なども食物に含まれる栄養素から構成されます。
食べることは身体の健康だけではなく、精神的な健康にも大きく影響があります。
ストレスが溜まるとやけ食いをしてしまう、、、落ち込んだ時は食欲がなくなる、、、など食事が不規則になり栄養バランスが崩れると、エネルギー不足で頭がボーッとしたりイライラしたりなど精神的にも影響があり、栄養に関する一般的な知識が不足している人や食事のバランスが極端に崩れている人は精神疾患にかかりやすいともいわれています。
食べることは私たちの生命活動を維持するだけでなく健康的に活動するためにとても大事なことで「生きる力」そのものなのです。
食べることを大事にすると人生が変わる
食べることを大切にすることは、自分自身を大切にすることに繋がります。
日々の一食一食、口にしたものの積み重ねが自分自身の人生を作り上げていき健康な身体を作り精神的にも安定し、活動的に自信を持てるようになります。
私たちが健康に生きていくために欠かせない栄養素の中で体の主要な構成物質で生命維持や活動するためのエネルギー源となる 糖質 タンパク質 脂質の事を3大栄養素と言います。
また身体の機能を調節する有機物であるビタミンと、生命活動に欠かせない無機物のミネラルを加えたものを5大栄養素と言います。栄養素には大きく分けて3つの役割があります。
①エネルギーになる
脂質・・・身体を活動させるエネルギーとなる(ごはん・パン・いも類・麺類・バナナetc)
脂質・・・身体の熱やエネルギーとなる(肉・魚・牛乳・乳製品・卵・サラダ油・バター・マヨネーズetc)
②からだをつくる
タンパク質・・・筋肉などの身体を作る(肉・魚・大豆製品・卵etc)
③からだとこころの調子を整える
ビタミン・・・身体の調子や代謝などを整える(柑橘類・いちご・キウイ・緑黄色野菜etc)
ミネラル・・・骨や歯をつくる身体の調子を整える(小魚・チーズ・水菜・納豆・海藻類etc)
医食同源
医食同源という言葉を耳にしたことはありますか?
東洋医学の考え方で食事は医療の根本であり、病気を治す医薬と健康を増進する食事は本来根本は一緒であるため日常の食事に注意することが病気を予防する最善の策で食事は医療に通ずるという意味があります。
伝統栄養学では現代栄養学でいう栄養素やカロリーについて分析したものではなく食材の味や性質、摂取する人の体質や体調などを考慮して身体にふさわしい食べ物を選ぶことを大事にしています。
東洋医学では食物の味によって分類した五味と、食材の性質によって分類した五性という考えがあります。
味には酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(かんみ:塩辛い)の五味があり食材の性質には、温める力が強い物(熱くなるもの)を熱性、温める力がある物(温かくなるもの)を温性、温めも冷やしもしない物を平性、身体の熱をとる物を涼性、熱を冷ます力が強い物を寒性があり、季節や自分の体調や体質に合わせてバランス良く食材を選び食事をすることで、健康が保たれるとされています。
①旬の季節になると栄養素が増え一番美味しくなる食物には旬の季節があります
②旬の季節に合わせて摂取すると健康に良い
とされる二つの意味が【旬】にはあります。
夏バテの時は夏野菜で暑熱を冷やし、冬には身体を温め発汗作用を持つ野菜が風邪予防に役立ち、旬の食材はそれぞれ季節に応じて私たちの身体を助けてくれます。
栄養素は身体に良いものだからと多く摂ればとるほど体調がよくなるというものではありません。不足しすぎるのも良くないですが、摂りすぎると逆に身体に害をもたらす恐れがあります。サプリメントで不足したものを補うことは可能ですが頼りすぎると本当の健康づくりの道とは言えません。
「色」「香り」「味」のあるバランスの良い食事は私たちの五感を刺激して幸福感をもたらしてくれます。この幸福感はサプリメントでは得られません。
皆さんにとって「健康」を意識したとき、どんな状態だと理想の健康なのか、その健康の為には何を実践できるのか一度ふり返り、新しい年を健康的に過ごしましょう!