25 5月

美タミン通信 5月号

  • 5月 25, 2021
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新年度を迎え1ヶ月が経ちました。新しい環境には慣れてきましたか?今回は新しい環境に身を置き、疲れが出始める5月に多く見られる『五月病』について症状と、予防・対処法を知って頂き、体も心も健康な毎日を過ごして下さい!


五月病とは??

はじめに、五月病とはゴールデンウィーク明けごろから感じ始める疲れ、虚しい気持ち、倦怠感、脱力感などをともなう体と心に不調を感じ始める俗語のことです。正式な病名ではなく医学的な分類で言えば適応障害や軽度の鬱に該当する場合もあります。決してこの五月病は5月だけに発症するものではなく不慣れな環境や人事異動、周囲の変化など緊張状態が続く環境に身を置くと徐々にストレスが溜まっていきます。また持続的で心の負担が多い環境では心(メンタル面)に不調が起こりやすくなり、そして本人自体が不調に気づかないケースもあります。

このような状態が続くと・・・・・

体と心の疲れから、朝が起きられなくなり、出勤や登校が億劫になる症状が現れてきます。今までは五月病とは、新入生や新入社員がなるものと思われていましたが現在では新入生や新社会人だけでなく人事異動や転職などの新しい環境に身を置かれた中高年の方にも増加しています。ストレスの多い現代において生活していく以上誰でも五月病になる可能性はあるということです。さらに五月病から『うつ病』になることもあるので注意が必要です。

幸せホルモンが五月病に大きく関係している

進学や就職、人事異動などの新しい環境で心機一転頑張ろうとしていた人が次第に体と心とが疲弊しエネルギーが持続しなくなり、やる気が起こらなくなることがあります。また、受験や入社などの目指していた目標に到達できたことが新生活において新しい目標を見いだせず、無気力状態に陥ってしまうことがあります。五月病はこのように環境変化と大きく関わっています。このような環境変化が<幸せホルモン>とも呼ばれ、ストレスの軽減に役立つ脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌を不足させる要因になってきます。その結果、感情をうまくコントロールできなくなり、憂鬱な気分になりやすくなります。他にも連休中の不規則な食事や夜更かしによる体内リズムの変化からセロトニンの分泌が鈍くなってしまうことがあります。こんな時はやる気があっても心と体がついていかず、周りからは『怠けている』『気持ちが入っていない』などと見られてしまいさらに頑張らないといけないと自分自身にどんどんプレッシャーをかけてしまいます。そうなるとさらに状態が改善されず、うつ病に繋がってしまう可能性もあります。

五月病からうつ病に発展しやすい人の特徴!

  • 普段から生真面目な人
  • 几帳面でおとなしい性格
  • 完璧主義
  • 責任感が強い
  • 感情を表に出すのが苦手

この特徴に当てはまるすべての人が五月病からうつ病に発展しやすいというわけではありません。五月病の大きな原因は疲労やストレスと言われています。そのため、ストレスに耐性のある人は五月病やうつになりにくいと考えられます。


 

五月病からうつ病にならないために対策予防

五月病はちょっとした心がけで、症状の改善や予防をすることができます。五月病の原因であるストレス解消や疲労回復を心がけること。もし『五月病かな』と思ったら、次のようなことを心がけてみましょう。

・・・下記の対処法は症状の改善だけでなく予防にもつながります・・・

★完璧主義をやめる★

何事も一生懸命やることは、とても素晴らしいことですが人間は誰でも不完全な生き物です。必要以上に考えてしまうことやなんでも完璧にしようとすることは自分自身を苦しめてしまいますので失敗は成功の元と考えて、深呼吸をして肩の力を抜いていきましょう


 

★体を動かしてリフレッシュ★

気温も心地の良い季節になってきましたのでジョギングやウォーキング、水泳などの有酸素運動をすることで脳内のセロトニンの働きが活発になり、憂うつな気持ちが軽くなっていきます。


★読書など趣味に打ち込む★

休日などは少し時間をとって、自分の好きなことをしてみてください。脳内でセロトニンの分泌が活性化されストレスが和らぎます。


★セロトニンを含む食品を摂取する★

セロトニン不足を補うため、バナナや乳製品、大豆製品などのセロトニンを含んだ食べ物を摂取するといいでしょう。カツオ、マグロなどの魚類、アーモンド・ピーナッツなどのナッツ類、小麦胚芽、卵などにも多く含まれます。


 

★なるべく規則正しい生活を心がける★

セロトニンの不足は連休中の『遅寝遅起き』も原因の1つです。セロトニンの分泌を促すためには、毎朝の太陽の光を浴びるのが効果的です。休日もある程度決まった時間に起き、生活リズムを崩さないよう心がけましょう。


新しい環境に対応できる人もいればできない人も存在します。お互いがお互いを支え合い、いろいろな考えや価値観を受け入れてあげられる環境をみんなで築いていきましょう!