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美タミン通信2月号

  • 2月 25, 2021
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お風呂に浸かると思わず『気持ちいぃ〜』とつぶやくことありませんか?お風呂に入るとスッキリしたり、疲れがとれたり、とても気持ちいいですよね。入浴はとてもカラダに良い効果がとれたり、とても気持ちがいいですよね。入浴はとてもカラダに良い効果が科学的に解明されています!

今回は、医学的効果も認められているお風呂での作用と効果をいくつかご紹介します。

入浴のすすめ

入浴がココロとカラダをほぐす、そのワケは?

それは大きく、『温度』『水圧』『浮力』3つの要素にあります。それぞれどんな作用があるのかご紹介します☆

  1. 温度・・・お湯の湯熱作用により、皮フの毛細血管や皮下の血管が広がり、血液の流れが良くなります。血流が良くなると体内の老廃物や疲労物質が除去されコリがほぐれ疲れが取れます。
  2. 水圧・・・お湯の中に浸かると、カラダには水圧がかかります。肩までお湯に浸かった状態でウエストを測ると3〜6cmも細くなるほど意外と水圧がかかっています。水圧が皮フの血管にかかることで、血液が押し戻され、心臓の働きを活発にし、心肺機能が高まります。
  3. 浮力・・・プールや海に入るとカラダがふわ〜と浮きますよね。湯船の底にカラダが沈んでいても、お風呂でも同じ作用がおきています。浮力によりカラダ全体が軽くなり、全体重を支えている筋肉や関節は緊張から解き放たれ、脳への刺激が減少しココロも解放され、リラックス効果があります。

全身浴・半身浴・シャワー浴 入り方で大きく違う作用と効果

全身浴・・・全身浴の良いところは、お湯に浸かる面積が大きいため、湯熱作用、水圧作用、浮力作用を一番大きく受けます。全身がお湯に浸かるのでカラダがよく温まり、水圧も高 スクリーンショット 2021-02-25 13.16.41いので足のむくみにも効果的です。全身浴での入浴時間の目安は10分間がオススメです。40℃前後のお湯に10分程浸かることで、体温が0.5〜1℃上昇します。温熱作用でカラダの深部が上昇することで、血液の循環が良くなり筋肉疲労の回復に繋がり、肩こりや筋肉の過緊張からくる頭痛には全身浴がより効果的です。

スクリーンショット 2021-02-25 13.16.47半身浴・・・胸から下だけお湯に浸かるので、心臓や肺への負担が少なくゆっくり入浴できます。38℃のぬるめの温度でも20分程度『半身浴』すれば10分の全身浴(40℃)と同じくらい温まる実験データがあります。ぬるめのお湯の半身浴は温熱作用がオタヤカなので、副交感神経が優位になりやすく、心拍数も下がり、リラックスしやすいのが特徴です。疲れているのになかなか寝付けない時にはリラックス効果の高い半身浴がオススメです。上半身がお湯に浸からない為、寒い時期は肩が冷えてしまわないようタオルを肩にかけるなどして対策しましょう。

シャワー浴・・・シャワーは浴槽にお湯をはる必要はなく、短時間で手軽な入浴法です。少し熱めの41℃のお湯で『シャワー浴』をすることで、シャワーの水流やお湯の温熱作用でスクリーンショット 2021-02-25 13.16.52交感神経の働きが活発になります。シャワー浴は、全身浴より血圧を上昇させる効果があることがわかっています。ここで注意点!朝、起床後すぐのシャワー浴は夜と比べて、急激な温度差や交感神経の働きにより血圧が急上昇し、失神やめまい、酷い場合は心筋梗塞、脳梗塞を引き起こす危険性も報告されております。なるべく夜に入浴しましょう。特に冬場は、浴室との温度差をなくすために脱衣所を温めておくことや、足先からゆっくり湯をかけていくことが大事になります。

 

スクリーンショット 2021-02-25 13.15.04さら湯は身の毒?!昔からの言い伝えはホント?    

まだ誰も入っていない沸かしたてのまっさらのお湯のことを『さら湯』と言います。一番風呂でも、入浴剤を入れたお風呂はさら湯ではありません。『さら湯は身の毒』と昔から言われるこの言葉は、どうゆうことでしょうか・・・

いきなりですが、『浸透』って覚えていますか?『濃度の異なる水が同じ濃度になろうとして移動する現象』のことです。実は、この浸透が『さら湯が身の毒』といわれる張本人なのです。沸かしただけのお湯だと、温泉と違って含有物が少ないため熱の伝わり方が強く、浸透圧の作用で皮フからミネラルなどをお湯にとられてしまいます。また水道水に含まれている塩素も関係しています。さら湯に入って、お肌がピリピリする経験をしたことはありませんか?それは塩素が皮脂や皮フのミネラル分と結びつき、身体から奪って溶け出しているからです。塩素は特にさら湯の一番風呂に入った人の肌に多く付着するという特徴があります。FB4E3380-EC98-47E1-B811-F2E0E66359E8_4_5005_c

入浴剤の種類と効果とは?

保温効果・・・無機塩類系入浴剤

主に温泉由来の成分の硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸マグネシウムなどは、温熱作用や清浄効果を高め、湯を柔らかくしてくれます。皮フ表面のタンパク質(アミノ酸)と結合してベールをつくり保温効果を高め、入浴後の湯冷めを防ぐ働きがあります。

保湿効果・・・スキンケア系入浴剤

保湿成分を入浴剤に配合し皮フに吸着、浸透させることでスキンケアを行うもの。エッセンシャルオイルやグリセリン、ヒアルロン酸、スクワラン、セラミドなど。全身の肌を効率よく乾燥から守り、湯上りの肌をしっとりとキープできます。

血行促進疲労回復効果・・・炭酸ガス系入浴剤

炭酸ガス系の入浴剤は炭酸ガスの血管拡張作用を利用したもので、血流量を増加させ、入浴による結構促進効果や温熱作用を高めます。温まった血液が全身を循環することで、カラダの芯まで温め、全身の新陳代謝が促進され疲れや痛み、コリなどに効果があり筋肉疲労の回復につながります。


家に入浴剤がない!入浴剤を切らしてしまった!または、香りがつくのが苦手、入浴剤がそもそも苦手という方は、家にある身近なもので塩素を除去できますので、試してみてください。

緑茶風呂

緑茶を飲んだ後の茶葉の出がらし(茶がら)をティーパックやガーゼの袋、いらなくなったストッキングに入れて湯につけるだけで緑茶風呂になります!緑茶の成分のカテキンは殺菌効果があるので、ニキビが出来た時にもオススメです。またビタミンCの成分があるため、塩素を除去できる効果もあります

ビタミンC風呂

薬局などにある、ビタミンC(アスコルビン酸)の粉末を約1g程度(小さじ三分の一くらい)を入れるだけでも、塩素が除去されるため、さら湯で入るより湯がまろやかになりますし無臭なので香りが苦手な方にオススメです!